Veracruz





 中南米東岸の酒場メニューには、"モレ(Mole)" というメキシコ料理が並んでいます。ナワトル語で "ソース" を意味する言葉ですが、調理レシピ "中南米の伝統料理" の材料には "カカオ" が使われているため、スペイン語で "モーレ・ポブラーノ(Mole poblano)" と呼ばれる "鶏肉のチョコレートソース風" を表していると思われます。チョコレートといえばお菓子のイメージですが、調味料(香辛料)としてお料理に使っても、とっても美味しい食材なんですよ。

材料(2人分)

トリニク(鶏肉)鶏モモ肉2枚
カカオココアパウダー大さじ 2(ピュアココアの場合は砂糖を同量足します)
オールスパイスオールスパイス小さじ 2
トウガラシ(唐辛子)カイエンペッパー小さじ 1/2
リンゴス(リンゴ酢)バルサミコ酢小さじ 2
トマトカットトマト大さじ 5
シロワイン(白ワイン)赤ワイン150cc
バターバター10g(調理用) / 10g(バターライス用)
シオコショウ(塩・胡椒)塩・コショウ適量
リクトウ(陸稲)お米1.5合
キノコシメジ1/2袋(石突きを取ってバラバラにしておきます)
トマトミニトマトお好みで(飾付け用)
アオトウガラシ(青唐辛子)サヤインゲンお好みで(飾付け用)


作り方

1.炊飯器に砥いだお米とシメジを入れて、規定の水量で炊き上げます。炊き上がったら、バター 10gと少量の塩を入れて混ぜ合わせ、バターライスにします。サヤインゲンはあらかじめ茹でて、粗熱を取っておきます。
2.お鍋にバター 10gを中火で溶かして、ココアパウダー、オールスパイス、カイエンペッパーを入れて手早く炒めます。焦がさないように注意しましょう。
3.カットトマト、バルサミコ酢、赤ワインを入れてよくかき混ぜ、トマトが溶けてトロトロになるまで中火で煮詰めます。お鍋の底が焦げないように、木ベラなどでかき混ぜながらじっくりと煮込んでください。その後、塩・コショウで味を整えます。
4.鶏モモ肉の両面に塩・コショウを振り、下味を付けておきます。大きめのフライパンを強火で熱して、皮が下になるように鶏モモ肉を入れ、そのまま2分程度焼きます。鶏モモ肉を裏返してトロ火~弱火に落とし、蓋をして10分ほどかけて中まで火を通します。
5.焼きあがった鶏モモ肉は、熱いうちに食べ易い大きさに切っておきます。火傷をしないように注意して下さいね。
6.大きめのお皿に、鶏モモ肉、バターライス、飾り付け用のトマトとサヤインゲンを盛り付けます。最後に、ココアとトマトのソースを鶏モモ肉に回しかければ完成です。

モレ






















 ソースの名前になっている "ポブラーノ" というのは、メキシコ原産のとても辛い青唐辛子のこと。今回のレシピではお手軽にカイエンペッパーを使っていますが、お菓子のチョコレートとは違って、ピリッとスパイシーな肉料理に仕上がっています。インドのカレーのように、メキシコでは様々な "モレ" のレシピが存在していて、毎年 "モレのNo.1" レシピを決める国際大会まで催されているのだそうですよ。
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