Paris4





 フィレンツェ調理職人の固定レシピで作成できる "鮭のパイ包み焼き" は、16世紀限定レシピになっています。フランスでは14世紀頃に "パイ生地(Pâtes levées feuilletées)" が発明されたと云われており、その原型は古代ギリシャやローマで食べられていた生地だったのだそうです。現在のようなオーブン用の耐熱皿などが無かった時代、初めのパイはお皿の代わりに具材を包むために用いられ、食べられずに捨てられていたものでした。その後は時代が進むと共に、オーブンや陶磁器の性能が上がり、パイ生地自体も食品として食べられるようになりました。パイの歴史は、調理器具や陶磁器の発展と深く結びついているのですね。

材料(1~2人分)

パイキジ(パイ生地)市販の冷凍パイシート2枚
サケサケの切り身1柵(150~180g程度のサイズ)
ホウレンソウほうれん草(食べ易い大きさにザク切り)1/2束
ショウユ(醤油)しょうゆ小さじ 1
シオコショウ(塩・胡椒)塩・コショウ少々
バターバター20g
サラダお好みの野菜飾り付け用(お好きな量で)


作り方

1.冷凍パイシートを室温で解凍しておきます。あまり解凍し過ぎると溶け出して使いにくくなるので、ほどほどに柔らかくなる程度でOKです。
2.サケの柵はキッチンペーパーなどで表面の水分をしっかりとふき取り、包丁を使って薄切りにします。お刺身のように見た目を気にする必要はないので、5mm程度の厚さで適当に切って大丈夫ですよ。
3.まな板などの平らな場所にパイシートを1枚敷き、端を2cm程度残すようにしてサケの薄切りを並べます。その上から、塩・コショウを適量ふり掛けておきます。
4.サケの上にほうれん草を乗せて、その上にバターを置きます。バターの上にしょうゆをササッとかけて、もう1枚のパイシートを被せます。
5.パイシートの端の部分をフォークなどで押しつぶすようにして、具材を包み込むように綴じます。200℃に予熱したオーブンに入れ、およそ18分かけて焼きます。オーブンによって熱の強弱があるので、焦げないように時々様子を確認してください。
6.焼きあがったパイ包み焼きを大きめのお皿に移して、最後にお好みの野菜で飾り付けをしたら完成です。

鮭のパイ包み焼き






















 パイ生地自体を作るのには温度管理などちょっとしたコツが必要になるため、なかなか敷居が高い感じです。現代ではお家でもお手軽にパイ料理が楽しめるように、冷凍のパイシートが売っていますので、これを使うと非常に簡単に作ることが出来ます。世の中にはサケ以外にも、様々なパイ包み焼きのレシピがありますので、是非チャレンジしてみてくださいね。
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