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 "グラタン(Gratin)" はフランス語が由来となっており、火にかけてお鍋にこびり付いたオコゲを "搔き取る(gratter)" という言葉が基になったとも、料理の仕上げに粉物(パン粉やチーズ)を振りかけて焼き上げるという調理法 "グラティネ(gratiner)" から出来たとも云われています。その歴史は比較的新しく、陶磁器の性能が上がってオーブンに入れても割れない耐熱性を持った頃に、それまで使われていたパイ生地にとって代わるように作られ始めたのだそうです。

材料(2人分)

ソーセージソーセージ(ウィンナー)200g(1.5cm幅で輪切りにする)
タマネギタマネギ(うす切り)1/2個
パスタショートパスタ60g(ペンネやマカロニなどお好みで)
ジャガイモジャガイモ1個(半分に切って5mm程度にスライスする)
バターバター20g
コムギコ(小麦粉)薄力粉大さじ 2
チチ(乳)牛乳400cc
コンソメスープ顆粒コンソメ小さじ 2
チーズピザ用チーズ60g
チーズパルメザンチーズ適量
シオコショウ(塩・胡椒)塩・コショウ少々
パセリパセリ(みじん切り)少々(乾燥でも構いません)


作り方

1.お鍋にお湯を沸騰させ塩(分量外)を入れ、ショートパスタを規定の時間で茹でます。茹で上がったパスタは湯切りをしてよけておきましょう。
2.深めのフライパンかお鍋に中火でバターを溶かし、タマネギとジャガイモを入れて炒めます。タマネギが透き通ってきたら、塩・コショウで下味を付けて火を止めます。
3.薄力粉を入れてバターとよく絡め合わせます。粉っぽさがなくなってきたら、ショートパスタ、ソーセージ、牛乳、顆粒コンソメ、ピザ用チーズを全て入れて火を付け、弱火でかき混ぜながらゆっくりと煮込んでいきます。火が強過ぎると、チーズの成分が固形化して分離するので注意しましょう。
4.火が通り全体にトロミが付いたら、お玉などでグラタン皿に移します。上からパルメザンチーズをお好みの量で振りかけます。
5.250℃に予熱したオーブンに入れ、8分ほど焼いて焦げ目を付けます。オーブンによって熱量に差があるため、焼き時間は調整して下さい。この時点で全ての具材に火が通っていますので、お持ちの方はガスバーナーで表面を焼き上げるだけでもOKです。
6.最後にパセリで飾り付けをして完成です。器が熱くなっているため、火傷には十分に注意しましょう。

ソーセージのグラタン






















 フィレンツェ調理職人の固定レシピで作れる "ソーセージ" のグラタンは、16世紀末~17世紀限定のメニューです。17世紀にはヨーロッパ各地で飢饉が起こり、各国が新大陸から伝来した寒さに強い "ジャガイモ" を普及させました。"グラタン" が生まれてきたのもちょうどこの時期からで、ヨーロッパ各地では "グラタンといえばジャガイモ" という文化が深く根付いています。
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